危険物取扱者乙種第4類有資格者の権限
危険物取扱者乙種第4類(以下乙4)有資格者は、第4類に規定されている「引火性液体」を取り扱うことができます。
引火性液体とは引火しやすい液体のことで、以下の物質を取り扱うことが可能です。
1.特殊引火物
2.第1石油類
3.アルコール類
4.第2石油類
5.第3石油類
6.第4石油類
7.動植物油類
石油類を扱う事ができ、特に乙種はガソリンスタンドを開業して無資格者を雇い、立ち会っている場合に限り、 無資格者に給油させることも可能です。
特に最近流行のセルフスタンドでは従業員に必要とされている資格です。
試験科目・問題数・試験時間・試験の方法
@ 危険物に関する法令(15問)
A 基礎的な物理学及び基礎的な化学(10問)
B 危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法(10問)
となっており、マーク式筆記試験(五択)で合計2時間行われます。
一定の時間が経過すると途中退室が認められます。
なお、各科目が合格の場合の「科目合格」はないので要注意です。
過去問例題集
@ 危険物に関する法令(乙4)
[問]給油取扱所の位置、構造及び設備の技術上の基準について、次のうち誤っているものはどれか。
1.給油取扱所には、給油に支障があると認められる設備は設けてはならない。
2.給油取扱所は、学校、病院等から30メートル以上離して設置しなければならない。
3.給油取扱所の地盤面下に埋没して設ける専用タンクの容量は、30,000リットル以下でなければならない。
4.「給油中エンジン停止」の掲示板を設けなければならない。
5.事務所等の窓ガラス又は出入口にガラスを用いる場合は、網入ガラスとしなければならない。
A 基礎的な物理学及び基礎的な化学(乙4)
[問]火災とそれに適応する消火器との組み合わせとして、次のうち誤っているものはどれか。
1.電気火災ーーーーーーーハロゲン化物消火器
2.電気火災ーーーーーーー泡消火器
3.油火災 ーーーーーーー二酸化炭素消火器
4.普通火災ーーーーーーー強化液消火器
5.油火災 ーーーーーーー粉末(りん酸塩類)消火器
B 危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法(乙4)
[問]二硫化炭素の屋外貯蔵タンクを水槽に入れ、水没しておく理由として、次のうち正しいものはどれか。
1.可燃物との接触を避けるため。
2.水と反応して安定な物質ができるため。
3.可燃性蒸気が発生するのを防ぐため。
4.不純物の混入を防ぐため。
5.空気と接触して爆発性の物質ができるのを防ぐため。
正解 @=2 A=2 B=3 _
合格基準
試験科目ごとの成績が、それぞれ60%以上で合格です。
科目の免除(※後に説明します)がある場合は、受験した科目について60%以上の正解率なら合格です。
危険物は乙種を受験すべし!最初に4類を取得すべし!
前述したように、初めて危険物取扱者試験を受験される方で、丙種、乙種(第1類から第6類まで)、甲種の
どれを受験しようか迷っている方は迷わず乙種第4類を受験して下さい。
ガソリンスタンド等で働くだけなら丙種でも良いという意見がありますが、
丙種はあくまでも自分が取り扱うことしか認められておらず、 乙種のように自分が立ち会って無資格者に作業をさせる権限は認められていません。
したがってセルフスタンド等では丙種は資格としての効力を持たず、総合的に考えて乙種の受験を推奨しています。
また甲種は一定の実務経験(危険物を取扱う仕事に一定期間携わること又は、大学等で一定以上の化学の単位認定)がないと受験できません。
第1類から順番に受験したい方もいると思いますが、実は最初に乙種第4類を取得していると、
その他の1〜3・5,6類を受験する時に「科目免除」がされるのです。
そして乙種第4類の免許は、それだけで「丙種以上」の効力を発揮しているのです!
免除されるのは「危険物に関する法令15問)」と「基礎的な物理学及び基礎的な化学(10問)」の計25問!なので、例えば乙種第4類を持っていて、次は乙種第3類を受けるか〜となったら、乙種第3類の「危険物の性質並びにその火災予防及び消火の方法(10問)」だけを受験すればよいのです。
(この場合、1科目だけなので試験時間は30分です)
それで片っ端から乙種を受験して、第1類から第6類まで、全てを合格すると更に特典があり、
なんと実務経験がないと受験できなかった「甲種取扱者」と同等の権利を得ることができるのです。
「甲種免許」とはなりませんが、立場上は「甲種取扱者」と一緒です。
管理人の乙4 超・解・攻・略・法 (アドバイス編)
ここまで読んでいただきありがとうございます。管理人です。
私はこの危険物取扱者乙種第4類を高校2年の6月に一発合格で取得しました。
乙4合格を目指す方への簡単なアドバイスのあと、おすすめの参考書・問題集を「テキスト編」でご紹介します
まず初めに管理人の学習期間ですが、約2ヶ月です。
1回の学習時間を90分。それを週に3回程度。月に18〜23時間程度です。
そして試験日は大抵日曜日なので、前日の土曜日は8時間勉強しました。
それでも勉強時間は実質60時間弱程度でした。ポイントは「できるだけ毎日やること」を心がけ、
1回あたりの勉強時間を短くし、「超短期・超集中型」を意識して取り組むと良いです。
とにかく資格は「覚える」です!
次に勉強内容ですが、内容はテキストの音読(インプット)とテキスト付属問題集(アウトプット)の繰り返しです。 テキストを黙読するだけでは効果が上がりません。中には黙読で覚えられる方もいると思いますが、
私は「確実に覚えるため」に音読をしました。効果は絶対にあります!
アウトプットはテキストに載っている問題をやれば大丈夫ですが、不安な方は別途問題集を購入すると良いと思います。
また家族がいて音読が恥ずかしい・迷惑をかけてしまうといった方もいると思います。
私もその一人でしたが、家族は「一生懸命勉強しているあなたの姿」をみればきっと理解してくれるはずです。 私は、「恥ずかしさよりも絶対に取得してやる」という強い気持ちで望みました。
最後に、資格を取得するポイントは「この試験で絶対に取得してやる」という強い信念です。
合格点さえ到達すれば合格できるので、自分との闘いと言っても過言ではありません。
本当に合格したいならあなたの「何か一つ」を犠牲にする覚悟で勉強して下さい。
受験しようと情報収集を始めたあなたは、すでに合格に一歩近づいています。
この調子で勉強を始めていけば、何も犠牲とは思わないと思います。
覚悟を持って取り組んだ未来は、きっと明るい結果が待っているはずです。
管理人の乙4 超・解・攻・略・法 (テキスト編)
乙4を目指す方への、おすすめの参考書・問題集をご紹介します
当サイトのアマゾンリンクから購入いただけると、大変嬉しいです!
私はテキスト1冊で勝負しました。2ヶ月前からという限られた期間での学習ということもあり、 1冊をとことん完全丸暗記!まではいきませんでしたが、7〜8割は暗記しました! テキストには「総まとめ」というように、練習問題が載っている場合があるので、これも絶対に活用して下さい!
付属の問題をパーフェクトにすることによってテキストの内容の理解度がより一層深まります。
危険物取扱者試験の参考書の傾向として、販売されているほとんどのものが、テキストと問題集がセットで、 1冊にまとまって販売されています。
これだけで合格できるとなれば、費用の面ではかなりお買い得なのですが、 やはりアウトプットの面ではどうしても問題解きの量としては少なく感じると思います。
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高校生で乙種コンプリート!!!の証拠画像(危険物取扱者免状)
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